あなたは分かる?!canとbe able toの違いと使い分け! 「~できる」の英語表現をマスターしよう!

英語で「~できる」といえば“can”、
その他に“be able to”という言いかたがありますが
“can”と“be able to”に多くの違いがあることは
みなさん知っていますか?
え!?
学校では“can=be able to”と習ったけど・・・
とおもわず思ってしまったのでは
ないでしょうか?
テストでは
それでOKかもしれませんが、
会話ではきちんとした
この2つの表現の
ニュアンスの違いを
押さえたいですよね。
今回は意外にも
同じ意味だと思われている、
”can”と”be able to”の違いと使い分けについて
説明していきます。
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Contents
”can”と”be able to”の違い
最初に、
2つの言葉の違いを
簡単に解説します。
“can”には
「能力」、「依頼」、「許可」、「可能性」
の4つのニュアンスがあります。
それに対して
“be able to”には
4つのうち「能力」の
ニュアンスしかありません。
では、
「能力」を表現するときは
どちらの表現も
同じ意味になるかというと・・・
これもまた違うんですね。
“can”の「能力」の意味での
ニュアンスは
「主観的」で、
主張しているイメージ。
それに対して
“be able to”は
客観的で控えめなイメージです。
より丁寧でフォーマルな表現ですね。
では、これらの違いを踏まえて
この2つの使い分けを
一緒にみていきましょう。
”can”の使い方
“can”は使うシーンによって
ニュアンスが大きく変わります。
しかし、
どの場面でも共通して
「実現できる可能性がある」
というニュアンスを含んでいます。
「潜在力がある」ということが
“can”の核となる意味なんですね。
それでは例文とともに
“can”の使い方を説明していきます。
現在形
能力
“can”の代表的な使い方ですね。
出来ることや得意なことなど
「それをする能力がある」
というニュアンスで使われる
主体的な表現です。
She can run fast.
(彼女は速く走ることが出来る)
反対に「それをする能力がない」という否定の
表現では、”can’t”を使います。
She can’t swim well.
(彼女は上手に泳げない)
許可
自分が相手に「~をしてもいい?」と許可を求めたり
相手に「~してもいいよ」と
許可をだしたりするときにも”can”を使うことができます。
まず、自分が許可を求める場合の例を
みていきましょう。
Can I open the window?
(窓を開けてもいいですか?)
とても簡単な表現ですが
敢えてここで先にお話しした「実現できる可能性がある」
という”can”の核の意味を意識してみましょう。
そうすると
「私がその窓を開けることを実現できる可能性はありますか?」
という捉え方になります。
かなり回りくどい表現ですね(笑)
ですが、このポイントを頭の片隅においておくと
後に説明する“be able to”と比べたときに
ニュアンスの違いを掴みやすくなります。
次に、相手に許可をだすパターンをみましょう。
You can buy anything you like.
(好きなものを何でも買っていいよ)
「実際にで買うかどうかは別として、買う可能性がありますよ」
ということから「許可を出す」
という意味付けができるんですね。
反対に「~はできません」と
許可しない場合には
“can’t”を使って次のように
表現できます。
You can’t run there.
(あちらで走ってはいけません)
依頼
次に、「~してくれない?」と
誰かにお願いをするときの表現をみていきましょう。
これも敢えて回りくどく言うと
「あなたは~することを実現する可能性はありますか?」
というニュアンスになります。
相手の可能性を尋ねてお願いをしているんですね。
“Please~”よりもより丁寧で遠回しな表現ですね。
Can you keep my luggage?
(私の荷物を預かってくれない?)
可能性
~かもしれないという可能性を表す場合の
使い方をみていきましょう。
これはまだ起きていないことに対して
「~する可能性がある」という
含みを持たせる表現です。
Do you think he can get up early?
(彼は早起きできると思う?)
他には「まだ分からないけど、その可能性もあるね」とか
「そういうこともあるよね」という
あいまいなニュアンスの可能性も“can”を表す方法もあります。
Everyone can tell a lie.
(全ての人は、嘘をつく可能性がある)
この場合、すべての人がいつも嘘をつく、
というわけではなく
「嘘をつくことだってある」
という意味合いが込められています。
その人や物に秘められている
正確や特性などをあらわしているんですね。
過去形
“can”の過去形は”could”ですね。
“can”には「能力」、「依頼」、「許可」、「可能性」
の4つの意味があることは先にお伝えしました。
4つのうち「許可」と「依頼」を過去形にすることは
ありません。
なので、この“could”で表現できるのは
「過去の能力」と「過去の可能性」の2つです。
「過去に継続してそれをする能力・可能性があった」
という意味が込められているんですね。
She could sing well when she was young.
(彼女は若い頃は歌が上手だった)
この場合は「歌が上手」という「過去の能力」を表しています。
You could study more but you didn’t.
(君はもっと勉強できたけどしなかった)
この場合は、「実際はやらなかった」という事実があるので
「もっと勉強ができる可能性はあった」と
「過去の可能性」を表していると分かりますね。
ここで注意してほしいのが
「過去の可能性」に関しては
前後の文でそのニュアンスが
分かるようにする必要があるという点です。
なぜなら、この“could”は「過去」の他にも
「遠回しな言い方」や「丁寧な言い方」をするときにも使われるので
過去のことを示していると分からないと
別の意味で伝わってしまうんですね。
例えば、この例文だと
You could study more.
だと、「もっと勉強できるかもね」
という意味にとらえることもできます。
「丁寧な言い方」のときは
次のような使いかたをします。
Could you give me a cup of water?
(水を一杯もらえませんか?)
“can”の過去形の”could”は
単に「過去」を表すだけでない、ということは
もう大丈夫ですね。
未来形
“can”は助動詞なので、
未来を表すときに使われる”will”や“be going to”と一緒に
使うことはできません。
では、「今度~できるよ」というように
“can”を使って先の予定を表現したいときには
どうしたらよいでしょうか?
実は、現在形と同じ“can”の使い方で
未来を表すことができます。
「その予定を実現できる可能性があるよ」
というニュアンスですね。
I can bring the book tomorrow.
(明日その本を持ってこれるよ)
このように、先のことを示す言葉と一緒に使えば
大丈夫です。
話の流れから先のことだと分かれば
そのまま使うことができるんですね。
ただし、この使い方はあくまでも
「先のことの実現の可能性」を伝えるときだけ
ということを覚えておきましょう。
”be able to”の使い方
現在形
“be able to”に「能力」を表現する意味があることは
最初に紹介しました。
ここで使い方をみていきましょう。
まず、”be able to”を使うときには
“be” の部分に主語に応じたbe動詞をいれます。
She is able to play the violin.
(彼女はバイオリンが演奏できる)
過去形
過去の表現で”be able to”を使う時は“be”を過去形にします。
この場合「あるシーンで一度だけ何かができたとき」というニュアンスになります。
“could”が「過去の継続的な能力」であるのに対し
“be able to”には「単発的」な意味合いがあるんですね。
She was able to in time for the meeting.
(彼女は会議に間に合った)
I was able to win a prize in the contest.
(私はコンテストで入賞した)
どちらも一回限りの状況をとらえているので
“be able to”を使うのが適しているんですね。
否定の形の場合は以下のように使います。
We weren’t able to go to the party.
(私たちはパーティに行けなかった)
She wasn’t able to see him.
(彼女は彼と会えなかった)
ここで押さえておきたいのが
否定形の場合は”wasn’t/weren’t able to”と
”couldn’t”のどちらを使っても
ニュアンスは大差ないということです。
肯定のときと違うので
少しだけまぎらわしいかもしれませんね。
未来形
「~できるだろう」という
「未来の能力」について話すときは
“be able to”のみが使われます。
“can” は “I will can 〜” のように、
助動詞の後ろに2つ続けて
使うことはできないので
この違いを覚えておきましょう。
He will be able to overcome the failure.
(彼はその失敗を乗り越えることができるでしょう)
あくまでも先の可能性を予測しているので
控えめな表現の”be able to”が適しているんですね。
まとめ
いかがでしたか?
“can”と“be able to”にこんなにも違いがあったとは!
と驚いた方も多いのではないでしょうか?
このように似た表現の意味を突きつめて比較すると
細かなニュアンスの違いに気づいたり
表現したりできるようになります。
効果的な英語の勉強方法の1つですね。
皆さんもぜひ2つの違いをおさえて
使い分けてくださいね。
英語の表現力を身につけるために、
こちらもオススメです。
もしよろしければご覧ください。
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